Ep5.不登校で「介護休業」を使った私の話

毎日、お子さんのケアとお仕事の両立、本当にお疲れ様です。

朝、仕事に行こうとすると子どもがパニックになったり、昼夜逆転して目が離せなかったり……。「会社には迷惑をかけられないし、もう私が仕事を辞めるしかないのかな」と、毎日一人で悩んでいませんか?

そんな風に「退職」という大きな決断をする前に、どうしても知っておいてほしいことがあります。

それは、「子どもの不登校でも、介護休業が取れる」ということです。

不登校でも介護休業が取れるの?

「介護休業って、お年寄りのための制度じゃないの?」と思うかもしれません。私も最初はそう思っていました。

しかし法律上、介護休業の条件は「2週間以上の期間にわたり、常時介護(見守りやケア)を必要とする状態」と定められています。

つまり、お子さんの不登校に伴って心身の不調があり、「親の常時の見守りが必要」と判断されれば、堂々と休業を取得できるのです。

私自身、この制度を利用して93日間の休みを取りました。今回は、私が実際に介護休業を取得するまでにやった「3つのステップ」を具体的にお伝えします。

ステップ1:医師から「診断書」をもらう

最初の最大の壁が、病院で診断書をもらうことです。

法律上、診断書は必須ではありませんが、会社での手続きをスムーズに進めるために、小児科や心療内科の先生から「親の常時のケアが必要であること」を証明してもらうのが確実です。

【医師への伝え方のコツ】
単に「学校に行きたがらない」という理由だけではお休みは取れません。診察室では、「家でのありのままの大変な状況」を具体的に、冷静に伝えてください。

  • 「私が仕事に行こうとするとパニックになる」

  • 「昼夜逆転し、親が促さないと食事を取れない」

  • 「自傷の恐れがあり、一人にできず目が離せない」

無理に感情を抑え込む必要はありませんが、事実を客観的に伝えることが大切です。

ステップ2:会社へ相談・申請をする

診断書の用意ができたら、会社へ相談します。ここで重要なポイントがあります。

【順番のコツ:まずは人事部へ!】

通常は直属の上司に相談するのが筋ですが、介護休業が「子どもにも適用される」ことを知らない上司は非常に多いです。 そのため、先に人事部や総務部で必要な手続きを確認してから上司に話す方が、圧倒的にスムーズに進みます。

伝える時は、「医師から『親が付きっきりでケアをする必要がある』と診断されたため、法律で定められた介護休業を取得したいです」と、事実に基づいて冷静に伝えましょう。

ステップ3:お金の手続きと「絶対に知っておくべき注意点」

無事に休業に入れたら、「介護休業給付金」の申請をします。手続きは基本的に会社がハローワークで行ってくれます。条件を満たせば、お給料の67%が支給されます(最大93日まで)。

しかし、ここで絶対に知っておくべき重要な注意点があります。

1. 社会保険料は「免除されない」

育児休業とは違い、介護休業中は社会保険料(健康保険・厚生年金など)の免除がありません。 休業中で給与がゼロになっても、支払い義務は残ります。休業に入る前に、「休業中の保険料はどう支払えばいいか」を必ず人事部に確認してください。

2. 給付金は「復職後」に支給される

給付金が振り込まれるのは、お休みが終わって復職した後です。復職せずにそのまま退職すると受け取れないため、注意が必要です。

最後に:ギリギリの状態で戦い続けないで

ここまで手続きについてお話ししましたが、「なんだか大変そう…」と感じたかもしれません。

不登校の解決には時間がかかります。正直に言うと、介護休業で休める93日間で全てが解決するわけではなく、その場しのぎになってしまうかもしれません。

それでも、ギリギリの状態で一人で戦い続けないでください。 まずは国の制度を使って休んで、専門家と繋がる時間を作ること。そして何よりも、「お母さん自身がメンタルを崩さずに、一度立ち止まる時間」を持つことが、何よりも大切だと経験した私自身実感しています。

あなたは決して、一人ではありません。

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