Ep 6.朝、仏像になる娘
毎日家事や育児を頑張りすぎているお母さん、本当にお疲れ様です。 不登校や繊細な心を持つお子さんと向き合う中で、こんな経験はありませんか?
「前日の夜は『明日は学校に行く!』と言っていたのに、朝になるとまるで仏像のように固まって、布団から出てこない現象」
期待した分だけ裏切られたような気持ちになり、結局お母さんが一人で学校へ連絡を入れたり、心苦しい思いを抱えたりすることも多いはずです。
しかし、このお子さんの行動は、決してお母さんを裏切るための「嘘」や「甘え」ではありません。(わかってるんだけど感情がついてこないですよね)
1. 朝動けないのは「心の安全ブレーカー」が落ちたから
前日「行く」と言ったお子さんは、お母さんを安心させようと一生懸命に心の中で「エアコン、電子レンジ、ドライヤー」を同時にフルパワーでオンにしているような状態。お母さんとしてはその子までフル電源使わなくていいよと思うんですが、本人にとってはそこまでやらないと「行く」という言葉が出ないくらい大変なこと。
そして、そのまま無理をして学校へ行けば、キャパシティを超えて心がショートし、大火事になってしまいます。
朝、仏像のように固まって動けなくなったのは、「これ以上無理をしたら心が壊れてしまう」と察知し、自ら【安全ブレーカー】をバチンと落とした証拠なのです。つまり、自分を守るための完璧な安全装置が正常に働いたと言えます。
2. 事実と「ジャッジ」を切り離す
私たちはつい、「学校に行かないこと=悪いこと」と捉えがちです。 しかし、ここで少し立ち止まって、現状をありのままに見てみましょう。
今起きているたった一つの「事実」は、「今日、子供が学校に行かず、お家にいる」ということだけです。 そこに「良い・悪い」という評価(ジャッジ)をつけているのは、私たちの頭の中にある「認識の偏り」にすぎません。
3. 物事には必ずプラスとマイナスが存在する
そして、物事にはコインの表と裏のように「プラス」と「マイナス」が必ず同じ量だけ存在しています。 「学校を休んだ」というマイナスの側面の裏には、必ずプラスが隠れています。
マイナス面: 集団行動が学べない、勉強が遅れる
プラス面: 心が完全に壊れてしまう大火事を防げた
このように、隠れたプラスの面を見つけることができると、初めてその出来事を「事実」としてフラットに認識できるようになり感情の起伏は収まります。
おわりに:自分自身を守ることを大切に
「今日行けなかった」と自分や子どもを責める必要はありません。 本人が自分を守るための行動を取れたということは、結果として周りのお母さんを守ることにも繋がっています。だって心がショートして大火事になってからでは、回復に何倍もの時間がかかってしまいますから。
イライラしてしまいそうな時は、「今日も我が家の安全装置がしっかり作動しているな」と深呼吸をしてみてください。 一人で抱え込まず、時には視点を変えながら、一緒に肩の力を抜いていきましょう。